公園の魔力

昨日の夜、恋人と寝る間際、些細なことがきっかけで感情が暴走し、原因不明のイライラから涙を流してしまった。

どうしたの?オレが何かした?言いたいことあれば言って欲しい、と言われたがそんなん私が聞きたい。なぜ私は泣いている?

一晩経って、若干のモヤモヤを抱えつつも詰んでた本を昇華したくて自然あふれる大きな公園に来た。

からりとした気候、川のせせらぎ、鳥のさえずり、眼前に広がる緑、本をワクワクして読める最高の環境である。

公園を一周して池の前のベンチを確保し、読書。恋人が買ってきた『イシューからはじめよ』を、恋人がいつまで経っても読まないので先に借りてきた。もう3週間ぐらい借りてる。

240ページ中の半分まで来たところから公園で続きを読み始めた。

子連れのファミリー層が元気で騒がしい。その雑音もかき消すほど鳥の鳴き声が煩い。囀りとかのレベルじゃない。ここはアマゾンか?うるせぇ。

昨日に引き続き若干のイライラモード、止まらない貧乏ゆすりを抑えつけ、ページをめくる。

ベンチによる尻と腰のダメージが一定値に到達したら立ち上がり、再び公園を一周する。

抽象的かつハイレベルなことが書かれてる…小並感を携え、回遊。歩けば歩くほど頭に渦巻く言葉たちは整理されて静かになっていく。

散らばった思考の破片が少しずつ繋がってまとまってくると一種の”閃き”が頭を貫く。あ!そういうことね!?(イシューからはじめよに書いてあったが人は2つ以上のものを結びつけた時に理解したと感じるらしい、つまりこれ)

ベンチでボロボロのA5ノートを広げ、思考を書きなぐっていく。この瞬間ばかりは自分のことをガリレオやと錯覚してしまう。気持ちいい。

そうして計2時間ほど読書したり散歩したり考えたりしてるといつの間にか今朝のイライラはすっかり消え、清々しい気分が全身を包んでいた。

健康系の実用書やら脳科学の本やらでよく書かれている『自然』『運動』のすごさを実感した。

人が変わったんじゃないかっていうぐらい今朝の自分とは違う。

昨日は当たってごめんといった旨のメッセージを恋人に入れた。今朝までは別れたろかな…とさえ思っていたのに。ちょっとでも心がザワつくと別れまでの超特急ストーリーラインを考えてしまう。私の悪癖である。

自然の中で運動するだけでこの世にある悩みほぼ解決しちゃうんじゃない?ってぐらい自然の効果と運動の即効性を実感した。

そうして昨日なぜ自分は泣いてしまったのか、の答えも出た。運動不足である。

フル出社からフル在宅に戻り、一度乱れた運動習慣が中々戻らず在宅の日はダラダラ家に籠ってたためである。

そこそこ不快な湿度と、周りを気にしなくていい個室と、微妙な暇が、悩む時間を生み出した。そして答えの出ない問題を考えすぎた結果、ちょっとの刺激でパンクしたのだ。

暇のせいで危うく恋人にトラウマを植え付けてしまうとこだった。

公園に行くだけでストレスは消え、心は落ち着き、前向きになれるなら公園に行くべきである。公園サイコー、公園バンザイ!

ストレスで鬱々とした気分が続くとき、デッカイ公園に行ってみることをオススメする。公園は、凄いぞ。

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